昨年開始された「ねんきん定期便」ですが、今年で2年目になりました。
年金の納付状況を確認するための制度ですが、毎年誕生月に送付されてきます。
しかし、1年目と2年目では記載内容が異なっているので、注意が必要です。
まず、ねんきん定期便についてですが、2009年から国民健康保険と厚生年金保険の被保険者に毎年送付されます。
そのため、共済年金に加入されている方、すでに年金を受け取っていて被保険者ではない方などには送付されません。
また、ねんきん定期便は日本年金機構(旧社会保険庁)に登録されている住所に送付されるため、実際の住所と異なっている場合にも届かない場合があるので、注意が必要です。
送付されてきたねんきん定期便の「色」にも意味があります。
漏れや誤りがある可能性が高い場合にはオレンジ色、それ以外は青色の封筒が届きます。
そして、1年目と2年目の違いですが、年金の納付記録の記載期間が違います。
1年目、35歳、45歳、58歳の時は今までの詳細な納付記録が送付されてきます。それ以外の年は、直近1年間の納付記録のみが送られてきます。
それから、「50歳未満」と「50歳以上」と「被保険者で年金を受け取っている人」では若干年金額の記載内容が変わります。
50歳未満・・・加入実績に応じた年金額
50歳以上・・・現在の状況が60歳まで続いたとして算出される見込額
被保険者で年金受給者・・・年金額、見込額の記載がない
ねんきん定期便には、今後受け取れる年金の見込額が記載されているので、老後の生活を考えるうえで役に立ちます。
年金だけで暮らしていくのは難しい方が多いと思います。そのため、退職金、年金保険、預金などを充当する必要があります。
どのぐらいの金額を蓄えておく必要があるのか考える際、ねんきん定期便の見込額を参考してはいかがでしょうか?
(上田 純也)