不況の続く中、いまや社会に完全に浸透したPB(プライベートブランド)ですが、踊り場を迎えているようです。
最近では、PBの種類を減らす企業も出てきています。
アナリストによると「消費者の節約疲れ」と分析されているようです。
つまり、最初は価格の安いPBをめずらしさもあり選んでいましたが、変わり映えのしない商品に飽きがきて、他の商品を買う傾向でてきているようです。
他の商品とは他でもなくNB(ナショナルブランド)です。
NBは単価の高い、メーカーの独自の商品です。
そのため、メーカーにとっては利益の取れるNBへ消費が流れることは、チャンスのように思われます。
しかし、実際はそうでもないようです。今までPB中心で開発してきた企業にとっては、NBの開発は遅れています。
そのため、メーカー間で大きく差が開いているようです。
新たにNBを開発しようにも、それなりの時間が必要です。
早急な対策が求められています。
100年に1度の不況といわれてから、相当な時間が経過しました。景気が良くなる気配もあまりなく、出口の見えない状態が続いているような印象を受けます。
ゴールがわからないからこそ、疲れもでやすくなると思います。
消費者も疲れに耐えかねて、日々の少しの贅沢を楽しむ傾向が出始めたということでしょうか。
NBの安売りも多いようなので、今後はPBの消費も厳しいのかもしれません。
(上田 純也)