「知」の結集 ゆびすいコラム

2012.03.02

人材確保の重要性

2012年も早くも1月、2月が去り3月に入りました。

多くの事業所では新規採用者が4月から働きだすのではないかと思います。

現代の経営資源の中で最も重要とされているものの一つに「ヒト」があります。

適切なヒトの採用・教育・配置を行うことにより事業所の運営が円滑に進み事業所の成長につながります。

また、採用・教育のやり方を誤る事で労働紛争に発展するケースも珍しくありません。

そんな中、某出版社が新規採用者の採用条件に「社員の紹介状がある事」という事実上の「縁故採用」を公言し注目を浴びていました。

縁故採用は法律上明確な定義や規制はありませんが、公正採用を原則とする日本ではあまり公言することはなかったことから物議を醸したのではないかと思います。

縁故採用を公言した真の狙いは定かではありませんが、それぞれの事業所が独自の採用方法で優秀な人材を確保しようと日々採用戦略を練っている事はよく感じられます。

「ヒト」の重要性が高まる昨今において事業所が継続的に成長・発展していくためには、優秀な人材確保や人材教育が事業所の大小に関わらず必須の経営戦略であると言えるのではないでしょうか?        社会保険労務士  安本 達也