「知」の結集 ゆびすいコラム

2014.07.24

妖怪ウォッチに学ぶ職場ストレス消化法

突然ですが、妖怪ウォッチというゲームソフトやアニメをご存知でしょうか。

男児向け玩具のマーケットにおいて、10年以上続くポケモンの牙城を崩したとも評されるお化け(妖怪?)コンテンツです。

妖怪ウォッチの世界には、「この世で起こる不思議な現象は全て妖怪の仕業である」という大前提が存在します。

たとえば、人の秘密をすぐに暴露する人には、「バクロ婆」というお婆さんの妖怪が取り憑いていたり、何でもすぐに投げ出してしまう人には「つづかな僧」が、所構わずオナラをしてしまう人には「おならず者」という妖怪が取り憑いていたりと、ネーミングも含めて実にユニークです。

元祖妖怪アニメである「ゲゲゲの鬼太郎」との大きな違いは、妖怪は人間に迷惑をかけて退治される存在ではない所です。

妖怪ウォッチの世界では、他人の理解できない行動には全て原因(妖怪の憑依)があり、主人公の少年はその原因を特定した上で、最終的には妖怪と友達になります。そしてその後は共に他の問題を解決するパートナーとなります。

現実の世界でも、自分の今までの経験や価値観では理解できない不思議な現象が多々起こります。私たちが働く職場は、多様な個性をもった人間の集合体です。仕事への考え方が違う人と共に作業することや、性格が合わない人が近くにいること、上司や部下に不満をもってしまうことも当然に起こり得ます。時にはそれが大きなストレスになり、望まない結果を招いてしまうこともあるかもしれません。

そんな時には、このストレスは妖怪の仕業だと考えてみてはどうでしょうか。話が長い上司には「ナガバナ」が取り憑いているのかもしれませんよ。指示に従わない部下や後輩にはきっと「ムリカベ」が取り憑いているのでしょう。

バカバカしいかもしれませんが、そうやって良い意味で受け流してみたり、妖怪の仕業にして頭を切り替えてしまうことで、ストレスも少しは軽減されるかもしれませんね。妖怪がいなくなれば、その相手ともきっと良好な関係が築けるはずです。

職場は家庭と並ぶくらい、人生の大部分を過ごす場所です。職場でのストレスは、無いに越したことはありません。妖怪の仕業にすることも含めて、多くのストレス消化法を持っておくことをお勧めします。

そして、ここまで書いてお腹が空いてきた私には、もしかすると「ひも爺」がとりついているのかも知れません(笑)

社労事業部 山口 征司