「知」の結集 ゆびすいコラム

2015.01.25

個人と法人

みなさん、そろそろ確定申告の時期です。個人事業主の皆さん の中には、毎年この時期が嫌だと感じる方もいらっしゃると 思います。この確定申告ですがある方法を選択することで、 申告する時期を変更したり、個人の申告自体を行わなくする こともできます。

その方法とは、会社を設立することです。一定以上の利益を 毎年出している事業主さんだと、顧問税理士さんからこの ような提案があったりするかと思います。決算(申告)時期 を変更する以外にもメリットがあるので少し触れてみたいと 思います。

個人事業を会社にした場合のメリット

①事業主に対して給与を支払うことが出来る。

②事業主・家族従業員への退職金の損金算入。

③家族に対する賃借料・借入金利子の損金算入。

④減価償却の繰延 ⑤赤字の繰越期間が個人事業に比べ長い。

⑥一定の生命保険料の損金算入 ⑦営業債権以外の債権についても、貸倒損失の計上が可能 ⑧他の損益との通算が可能・・・ といった感じです。

ちなみに一番気になる税務上での切り替えの目安ですが、 条件によって異なるので一概には言うことが出来ませんが、 500万円~700万円を超えて毎年申告しているケースにおいて は一度会社設立を検討された方が良いと思われます。

事業主のみなさんも年に1度のこの時期には、法人設立を検討 してみてはいかがでしょうか。
「ゆびすい」ではこのような ご相談もお受けしておりますので、お気軽にご相談下さい。

大神 裕司