「知」の結集 ゆびすいコラム

2017.03.31

サラリーマンの節税

サラリーマンは給与から源泉が天引きされ、年末調整で年税額が確定するので節税とは無関係と思っていませんか?

サラリーマンでも節税することは可能です。

今日はサラリーマンである私が行っている節税を紹介したいと思います。

①ふるさと納税
 TVでも紹介されているので、ご存知の方も多いと思いますが、上限金額内なら自己負担2,000円で返礼品をいただけるのでお得です。
また、寄付先の地方自治体が5件以内ならワンストップ特例制度により、確定申告不要なのも使い勝手がいいです。
※医療費控除や住宅ローン控除などで確定申告が必要な場合には、ワンストップ特例は使えませんので注意が必要です。

しかし、デメリットとして先に現金支出が必要なことや、ワンストップ特例の場合は翌年の住民税から控除されるので、お得だという実感があまりないことが挙げられます。

②個人型確定拠出年金iDeCO(イデコ)
 個人型確定拠出年金iDeCOとは、個人で将来の年金を積み立てる制度です。確定拠出型年金なので、毎月決まった金額を運用先の金融機関(銀行や証券会社なら大体はOKです!)に振込み、
受給要件を満たすと、その運用結果に応じた金額を年金または一時金で受け取ることができます。
 イメージとしては保険会社の個人年金が近いかと思います。しかし、保険会社の個人年金と異なり、支払った金額全額を所得控除とすることができます。
例えば年収500万円、限界税率10%の人がiDeCoに加入し、月20,000円の積み立てを行うと年間の支払額は240,000円となり、所得税は24,000円節税されます。
また、住民税も24,000円節税となりますので、合計で48,000円の節税になります。

(ややこしくなるので復興所得税は考慮していません。)

 高所得者の方がiDeCoに加入すると、上記例以上の節税効果があります!

ただし、運用次第では将来受け取る年金額が支払額を下回ったり、基本的に中途解約できないなどのデメリットもあります。

デメリットもありますが、検討してみてはいかがでしょうか?

税理士 天谷 翔 

税 金