「知」の結集 ゆびすいコラム

2017.04.03

平成29年地価公示発表

平成29年の地価公示が平成29年3月21日に国土交通省より発表されました。

全国平均では、全用途平均で2年連続の上昇となっています。

用途別では、住宅地が9年ぶりに下落から横ばいに転じています。
商業地では2年連続の上昇となり、工業地は昨年の横ばいから上昇に転じています。

工業地についても上昇となったのは9年ぶりとなります。

今年の地価公示の全国最高価格地点は昨年と同様「東京都中央区銀座4丁目」です。

その価格は、なんと1㎡当たり5,050万円(昨年4,010万円 前年比約25%増)となっています。坪単価で約1億6,690万円(昨年約1億3,250万円)となります。

ちなみに大阪では「大阪市北区大深町」で1㎡当たり1,400万円(昨年1,180万円 前年比約18%増)で坪単価は約4,620万円(昨年約3,900万円)です。

三大都市圏(東京圏、大阪圏、名古屋圏)では地価が上昇しているものの、地方圏では依然として地価が下落しています。

しかし、地方圏でも地方4市(札幌市、仙田市、広島市、福岡市)では4年連続の上昇となり、上昇幅は昨年より拡大、さらに全ての用途で三大都市圏を上回る上昇を示しています。

その他の地域においても、全ての用途で下落幅が減少しているという結果となっています。

地価公示価格は固定資産税評価額や路線価の目安となりますので、これらの価格も今後注視する必要があります。

税理士 山﨑 裕也 

相 続