昨今は民間法人・公益法人共に人材不足に悩まされており、
応募があればほとんど採用しているという法人も珍しくありません。
募集の方法としてはタウンワークや、人材派遣会社の利用、
知人の人脈など、様々な方法があります。
どんな方法で募ったとしても実務能力に関しては
働いてからでないと把握できないのは確かです。
しかし、応募者がどんな意識で物事に取り組もうとするのか、
仕事を通じて成長する意欲があるのかどうかは、
面接時に見極めたいところです。
応募者が未来に対してどのような考えを持っているのかは、
応募者の過去を材料にして判断するのが1番です。
その材料を得るために私がおススメする2つの質問を紹介します。
①生きてきた中での一番の成功体験とその要因
②生きてきた中での一番の失敗体験とその要因
双方ともに体験内容にあまり意味はありません。
(成功・失敗体験がこれまでの人生で全くないというのは問題ですが・・・)
重要なのは要因です。
双方の要因を掘り下げて質問していく中で、
①成功体験の要因に周囲への感謝が含まれているか
②失敗体験の要因に自責の考えが含まれているか
①は協調性、②は内省して学び続ける重要さを持っているかが判断できます。
他にも相手を知る質問として、
「どういうときに喜びを感じるか?」、
「どんな人が気になるか?うらやましいと思うか?」、
「最近の好奇心と問題意識は?」など。
これらの質問は採用面接の時に限りません。
先輩・部下・同僚とお酒を飲み交わしながら話すと、
新たな発見があるかもしれません。
中小企業診断士 石田 竜佑