「知」の結集 ゆびすいコラム

2017.06.26

相続は他人事と思っていませんか?

 「うちは財産が少ないから相続税なんて関係ない」

相続に対してこのように考えて、何の対策もしていない方はいませんか?

確かに、遺産が基礎控除以下であれば相続税の申告と納付は必要ありませんが、この基礎控除についてはみなさんご存知でしょうか。

基礎控除は、平成27年1月1日に以下の大改正が行われました。

5,000万円+1,000万円×法定相続人の数
          ↓

3,000万円+600万円×法定相続人の数

この改正により、決して資産家でなくても相続税の申告が必要となり、弊社でも相続税の申告件数は急増しています。

例えば、法定相続人が2人の場合、
平成26年以前は遺産が7,000万円までであれば申告の必要がなかったのですが、

平成27年1月1日より、遺産が4,200万円以上あれば申告と納付が必要になったのです。

国内に居住している方は、すべての財産に対して相続税が課税されます。

具体的には、ご自宅(仮に評価額を3,000万円とします。)をお持ちで、預貯金残高が1,200万円以上ある場合は相続税の申告と納付が必要な可能性が十分あります。

相続対策は現状の財産状況を把握することからスタートします。

「自宅の評価額はいくらなのか」
「加入している生命保険の補償額は総額いくらなのか」

「そもそもどこまでの財産が相続税に影響するのか」

まずは、相続税が本当に関係ないのか確認するところから始めてみませんか?

弊社では先日、「もしもの時に困らない 相続・贈与バイブル」を出版致しました。

この中では、相続税が課税される財産の範囲から実際の財産評価の方法までわかりやすく記載しています。

また、無料相談も随時承っておりますので、相続に対しての不安やお悩みがございましたらお気軽にご相談ください。

相続専門部 中村圭吾

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