座談会 キャリア向け

お仕事内容について教えてください。

税務会計業務の内容は決算書の作成、予算書作成の支援、税務 申告業務(法人税・所得税・消費税など)、税務相談、税務調査の 立ち合い、タックス・プランニング、決算書の分析、官公庁など への届出書類の作成などがあります。「ゆびすい」は経理処理の代行やチェック、税金の申告をするだけではなく、お客様のことを理解して経営の視点に立った節税対策を、積極的に提案することを大切にしています。例えば、決算内容の改善策の 提案や経営効率改善、改革のための組織再編成の税務面からの支援など。そのためにも税務調査事例や業界動向など、社内ネットワークで共有した情報を元に適切なアドバイスを心がけています。 現在、直接担当しているのは15~20件。署名税理士として150~200件ほど担当しています。チームリーダーとしてメンバーの同行や税務調査の立ち合いも多いです。また、メンバー が迷っている時はアドバイスし、お客様の所まで行って一緒に考えて解決することもあります。今は事務所全体やメンバーのことを考えることが増えました。

税理士の魅力はどんなところですか。

最初は自分のことで精一杯でしたが、徐々にできることが増えていくと楽しさを感じるようになってきました。そして、この仕事の醍醐味は、勉強して得た知識がそのままお客様の役に立てることです。その結果「ありがとう」とお礼を言っていただける仕事はなかなかないのではないでしょうか。私たちのお客様は町の商店から上場会社まで幅広く、その中でも中 小企業のお客様が圧倒的に多いです。中小企業の経営者や担当者は経営や資金面など、さまざまな悩みを抱えておられる場合があります。お客様の課題に対して真摯に応えていくことで信頼を築け、自分自身も成長できるところが魅力ですね。

「ゆびすい」で働く魅力は何ですか。

私が転職先の会社を選ぶ時に、重視したのは職場の雰囲気。「ゆびすい」の面接では、当時の担当者が温和ですごく雰囲気がいい方だったんです。それもあって良さそうな事務所だなと思いました 。10年もいますけど、入社時と変わらず和気あいあいとした雰囲気で仕事ができています。忙しくても殺伐としないところがいいですね。これからも和気あいあいとした風土は続いていくと思います。また、繁忙期に残業はありますが、基本的には週休2日で、通常月は定時でも帰れます。あと、勉強会がたくさんあり、常に学べる所ですね。事務所全体や若手中心の勉強会のほか、全国の税務レベルの高い人が集まる高度な税務の勉強会などがあります。

税理士を目指している方へアドバイスをお願いします。

もともと、税理士の数が多いうえに、毎年税務署を退職される方のほとんどが税理士登録をしているので、常に7万人くらいいると言われています。しかし、お客様である中小企業の数は増えるどころか、不景気でつぶれたり、海外へ出て行かれたりと減っているので、取り巻く環境は厳しいです。勉強しない人はお客様が離れて淘汰されていくと思います。
ただ、税理士の数は多いですが、実際は勉強しない人も多い。だからこそ、「一生勉強するぞ」という人には活躍の場があります。また、税理士は接客・サービス業であるという意識も大切です。

公益法人会計のお客様や仕事内容について 教えてください。

公益法人のお客様は、学校法人でいうと私立の幼稚園、小・中・ 高校・大学、専門学校。社会福祉法人は保育所や障害者施設、介護施設。宗教法人はお寺や神社で、他に医療法人もあります。 これらの経営者である理事長・園長・住職は、本業の教育や福祉、宗教業務等に関して注力されています。中小規模の法人は経理事務員を雇うゆとりがないことが多く、会計業務全般を請け負うことが多いです。具体的には会計指導や決算書の作成、税務申告書の作成、所轄庁の会計監査の立ち合い、公認会計士の会計監査の立ち合いなどが主な仕事です。

企業会計や税務との違いは何ですか。

それぞれの会計基準に基づいて決算書を作成することは同じ ですが、監督する所轄庁が違います。企業会計は決算書および 申告書の提出先は税務署で、税金計算が中心です。経営者は利益を上げ、税金はできるだけ押えたいと考えられることがほとんどです。税理士としては、適用可能な節税手法の提案に力を入れることになります。一方、公益法人の多くは国・市区町村からの補助金で運営していることが多いため税は免除となります。そのため、都道府県や市区町村が法人運営の公益性を定期的にチェックします。「ゆびすい」としては監査で指摘事項があがらないよう、会計面から経営者の立場に立った指導を行っていくことが求められます。

公益法人税務において大切なことは。

公益法人は税金がすべて無税というわけではありません。 公益事業(教育や福祉)で利益がでても税金が発生することはありませんが、場所貸しや物品販売などの収益事業で発生した利益には法人税がかかります。収益事業の収支計算は独特で、 法人税の面でも優遇があり、その計算には専門性が必要です。 また、一個人が公益法人と取引をする場合、公益性を重視してさまざまな特例措置があります。ただし、株式会社などの営利法人と取引したら税金が発生するところが、公益法人と取引すると0になるという有利措置なので、行政側も注視しています。特例を適用するための提出資料の作成は煩雑で経験を積まないと難しいと思います。また、税務上は名前が公益法人だからOKではなく、その法人組織運営の状況に食い込んだ税務調査が及ぶので、その事前対策を練ることも重要です。

「ゆびすい」の公益法人会計の魅力とは 何ですか。

公益法人は補助金など公金で運営し、税の優遇もあるため、会計の透明性及び運営の公益性を求められます。公益法人会 計に取り組む「ゆびすい」に対して、お客様からの期待は高く、そこにやりがいを感じます。税務においても公益法人に関する特殊性の高い税制を深く理解していないとお客様に損害を与えてしまう恐れもあるので、難解な案件については特に慎重な判断が求められます。会社全体がこの分野に力を入れているので、グループ全体で結論を出せる体制ができているところが「ゆびすい」の強みだと思います。そして、その強みを活かして仕事ができるところが、公益法人会計の魅力ですね。

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