「知」の結集 ゆびすいコラム

2022.04.07

SDGsを経営に活かす

今や高い知名度となった「SDGs」ですが、経営に取り入れることの効果はどこにあるのでしょうか?
SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)とは、持続可能でよりよい社会の実現を目指す世界共通の目標で、17のゴールと169のターゲットから構成されており、2030年を達成年限としています。
分かりやすいものとしては、「CO2排出の削減」「脱プラスチック」「社会的弱者の雇用」「生産性向上」などが挙げられます。
 
 SDGsに真っ先に取り組んだのは大企業ですが、中小企業で成果を出している事例がここ1~2年間で増えています。
 
 例えば、OA機器を販売するA社は、特定の商品をSDGs推進商品として位置付けた上で積極的に販売し、その売上の一部を寄付する取り組みを行っています。
 印刷会社のB社は、海外では使い道のなかった植物の繊維を加工し、様々な紙製品へと転用しています。
 
他にもSDGsを取り入れた経営の事例はたくさんありますが、成果を出している企業は、企業イメージアップだけを狙っているわけではありません。
「自社の取り組みを得意先に共感してもらい、新たなビジネスチャンスを創る」「将来にわたって持続可能な経営を行う」といったことを目的に実施している企業が多いのです。
 
社員数や事業規模は小さくても、地域や得意先から愛される企業作りを行う経営哲学は、ぜひ参考にしたいですね。
 
㈱ゆびすいコンサルティング 中小企業診断士 岸田 成弘
 
 
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