「知」の結集 ゆびすいコラム

2022.10.13

web会議システムを利用した理事会・評議員会の開催について(学校法人・社会福祉法人)

補正予算の承認や新年度からの諸規程の変更等のため、理事会・評議員会の開催について、今般の新型コロナウィルス感染拡大防止に気を配る等、苦慮されている法人様も多くいらっしゃるかと思います。
そこで、対応策の1つであるweb会議(オンライン会議)を採用した場合の注意点について、再確認したいと思います。
 
 
◇現行法の場合、必ず「開催場所」を定めなければいけません。
  *具体例:□□幼稚園 会議室、○○保育園 保育室 等
◇遠隔地からの出席が可能となる一方で、各々の意見が全員同時に伝わり、かつ全員が議論に参加できる環境が必要になります。
◇開催場所に来られない方は、ZoomやTeamsなどのオンライン会義システムやスマホなど電話のスピーカーフォンを用いることで出席することができます。
  *「お互いに顔が見える」ということまでは求められておりません。
◇web会議システムを用いた参加者もリアルタイムで出席しているため、寄附行為又は定款の規定に基づいて(署名)捺印する必要があります。
◇議事録には、
  ①開催場所に来ていない人の氏名とその出席方法
  ②審議開始前にweb会議システムを用いること及びその環境が十分であることの説明
  ③審議終了後にweb会議システムの環境に異常がなかったことの確認
 以上3点を盛り込む必要があります。
 
 
web会議(オンライン会議)をご利用していただくことで開催場所に全員が集まることなく理事会・評議員会を適法に成立させることができます。
とても便利な制度ですのでご活用ください。
 
web会議と並んで多くのご質問をいただく、「学校法人の書面表決制度」、「社会福祉法人のみなし決議制度」の詳細につきましては、下記アドレスの過去ブログをご覧いただけましたら幸いです。
 
登記事業部  米田 尚司
 
 
登記・法務