「知」の結集 ゆびすいコラム

2023.04.20

社会福祉法人の決算スケジュールについて

 新型コロナウイルスの発生から3年余りが経ち、感染法上の分類も令和5年5月8日からインフルエンザと同じ「5類」への移行が決まりました。
 感染拡大防止に気を配り「みなし決議制度」や「web会議システム」を利用して理事会・評議員会を開催されていたことかと思いますが、今後は従前の様にみなさんが一堂に会して理事会・評議員会を開催する機会も増えていくのではないでしょうか。
 
 さて、令和4年度決算時期には、一部の例外に該当する場合を除き、ほとんどの社会福祉法人において役員(理事・監事)の改選を行う必要があります。
 この役員改選が実施される年度には質問を受けることが多いため、改めてスケジュール例を提示いたしますので参考になさってください。
 
〈スケジュール例〉
3月31日 事業年度末
 
5月10日 ○事業報告等の提出(理事長→監事)
      ○計算関係書類及び財産目録の提出(理事長→監事)
 
      ○監事監査の実施
       ・業務監査及び会計監査の実施
       ・監査報告の作成
 
5月29日 ○監査報告の提出(監事→理事長)
 
5月31日 ○理事会の開催(現在の役員による開催)
       ・事業報告等、計算関係書類及び財産目録の承認
       ・理事・監事候補者の推薦
       ・定時評議員会の日時・場所、議題等の決定
 
6月 1日 ○事業報告等、計算関係書類及び監査報告を事務所に備え置き
 
6月16日 ○定時評議員会の開催(計算書類の備置きから中2週間以上経過後に)
       ・計算書類及び財産目録の承認、事業報告
       ・新理事、新監事の選任
      ○理事会の開催(改選後の新役員による開催)
       ・理事長の選定等
 
6月30日までに
      ○理事長変更の登記(理事長選定後2週間以内)
      ○資産の総額変更の登記
      ○所轄庁への届出・公表
      ○財産目録等を事務所に備え置き
 
 
(注)あくまで、例示ですので各法人の実態に応じて適切に実施してください。
 
司法書士法人ゆびすい登記センター 米田 尚司
 
 

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