「知」の結集 ゆびすいコラム

2014.10.23

経営革新計画のご案内

 経営革新計画とは、中小企業が新規事業を行う際に、経営計 画を策定して都道府県に申請し、承認を得ることにより様々な 公的支援を受けることができる制度です。中小企業にとって、 もはや銀行のプロパー融資は期待できません。今後の中小企 業の資金繰りは、いかに信用保証協会の保証枠を拡大するか、 いかに公的支援を獲得するかが重要となります。

経営革新計画の承認を受けると下記のようなメリットを享受で きます。

・政府系金融機関の低利融資制度  ⇒政策金融の中で、最優遇の金利に優遇されます。

・信用保証の特例  ⇒特別枠(無担保枠8,000万円)が得られます。

・補助金申請の権利を得られる  ⇒経営革新計画の承認が必須条件の補助金があることや、も   のづくり補助金など、経営革新計画の承認を得ていることが   ポイントになる補助金が存在します。

・海外展開支援制度 ・販路開拓支援制度  その他、様々な支援策が利用できます。

国は毎年、中小企業支援に数千億円の予算を投じています。

これはもちろん税金で賄われております。国は税金から中小 企業に公的支援を与えたり、有利な融資条件を与えたりして いるわけです。経営革新計画の承認を受けることにより、税 金を支払うだけの企業ではなく、税金を利用する企業へと転 換できるわけです。今後の資金繰り等の戦略を考える際に、 この経営革新計画の承認制度の利用を検討してみてはいかが でしょうか。

経営コンサルティング事業部
中小企業診断士 山本淳一