「知」の結集 ゆびすいコラム

2016.05.25

怖いコンピューターウイルス

今年の年初から、とてもタチの悪いコンピューターウイルスが大流行しています。
ランサムウェアといって、「データを人質にして身代金を要求する」マルウェアの一つです。
(ちなみに「ランサム(sansom)」というのは英語で「身代金」のことを意味するそうです)


このランサムウェアはデータを密かに暗号化して使用できなくしてしまいます。
暗号化されたファイルは攻撃者が持っている暗号解除用の「鍵」がなければ元に戻りません。
もし暗号化される被害にあった場合は攻撃者にお金を支払って「鍵」を買うしか方法がないのです。
ですが、そんな悪人が約束を守るという保証があるはずもなく、お金を払ってデータが元通りになるかどうか
わかりません。
「パソコンの中に明らかにデータは存在するのに、暗号化を解除しなければ使用することができない。
 数万円程度の出費で解決できるなら支払おう」、と考えるのは大変危険です。
仮にお金を払ってデータを元に戻せたとします。
すると悪人はこう思うでしょう。
「こいつは金を払うヤツだから、今後も優先的に標的にしよう」
・・・怖いですね。
コンピューターウイルスからパソコンやデータを守るにはどうすればいいでしょうか?
 1.重要なファイルは定期的にバックアップをとりましょう。
    外付けハードディスク等だけではなく、クラウド上にも保存しておくことをお勧めします。
 2.メールに記載されたリンクや添付されたファイルを開く場合は十分に注意をする
    知ってい人からきたメールでも信用できません、その人になりすまして送信したメールかもしれないからです。
    その人からそのようなメールが来る必然性があるかどうか、よく考えてみてください。
 3.必要のないホームページにアクセスしないように心がけましょう。
    ファイルのダウンロードや画像クリックなどをしなくても閲覧しただけでウィルスに感染する場合もあります。
 4.セキュリティ製品をインストールして常に最新の状況にしましょう
 5.OSやブラウザ(IE等)その他のプログラムを定期的に更新しましょう。
 6.ランサムウェアに感染した場合、どうしたらいいのでしょうか?
    お金は支払わないようにしましょう。
    感染したランサムウェアの名前をネットで検索してみてください。
    もしかすると復元方法が見つかるかもしれません。
コンピューターウイルスに感染してしまうと、コンピューターを購入時の状態に戻すしか方法が無い場合もあります。
データのバックアップと感染しないこと、これを心がけて楽しいPCライフを過ごしましょう。



情報管理室 白井 哲子 

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