数年前まであれば大学卒以上の新入社員はもちろん、専門学校や高校を卒業した人たちの多くは
パソコンを使うことができました。
ブラインドタッチは無理でも文字入力ができるのは普通、パソコンの基本的な使い方などは改めて
説明する必要はありませんでした。
かつては「パソコンを使えないのは年配者」だというイメージがありましたが、最近ではそう言えない
かもしれません。
今、若い人達の中には、パソコンの使い方を知らない(または覚えていない)人がいるそうです。
高機能の携帯電話が普及したことにより、パソコンがなくても不自由しない時代。
携帯電話のフリック入力しか使ったことがない人にはキーボード入力は戸惑って当然でしょう。
マウスを使ったことが無い、タッチパネル搭載でないパソコンでは作業ができない、そんな人もいます。
(だからこそ今パソコンメーカーはタブレットとしても使えるパソコンを競って販売しているのでしょうか)
これからの新入社員研修ではパソコンの使い方やローマ字入力の方法から教えなくてはいけなくなる
かもしれません。
「若いのだからパソコンを使えるのは当然」という常識が当てはまらなくなっています。
もちろん若い人たちは頭が柔軟にできていますから、それらを覚えるのに長い時間は必要ないでしょう。
でも今まで必要なかった教育内容が増えるのですから、新入社員への研修はそれなりに時間がかかる
可能性があることを頭の片隅においておくほうがいいのかもしれません。
情報管理室 白井哲子