セルフトークとは、心の中で自分に語りかけることです。これが、ポジティブなものであれば、気分が乗って、優れたパフォーマンスにつながることがあります。しかし、ネガティブな語りかけであれば、実力を存分に発揮できないことも考えられます。
「The Anxiety and Phobia Workbook」という本の著者のボーンさんによると、ネガティブセルフトークの種類は主に4つあるそうです。4つの種類と特徴は以下の通りです。
1、心配性タイプ
悪いことが起こる確率を過剰に見積もり、自ら不安になる。
「もし?だったら」といった考えが常にある。
2、批評家タイプ
自己評価を下げ続けるタイプ。
周囲と比較するが、自分の優れた面には目を向けない。
この時の声は、過去に心理的に傷つけられた人の声で聞こ
えてくる傾向がある。
3、被害者タイプ
憂欝な気分を助長するタイプ。
「?なので、自分にはできない」と考えている。
自分の間違いのせいで、目の前の課題を克服できないと常
に考えている。
4、完璧主義タイプ
ストレスや燃え尽き症候群を助長するタイプ。
常に「もっと働け、トップになれ、かしこく仕事をしろ」など、自
分に命令を発している。
「?しなければならない」という言葉を使う傾向がある。
ここで、ネガティブセルフトークを克服するための方法を、3ステップで紹介します。
1、自分でネガティブセルフトークを認識する
2、ネガティブな思考に疑問をもつ。
3、自分の考えに対し、ポジティブな反論をする。
この他には、安堵や励ましの言葉をかける方法もあります。これらを実践することで、ネガティブセルフトークを克服し、激しい感情の起伏から逃れることができるかもしれません。
私自身、全部身に覚えがあります。多かれ少なかれ、誰でも持っている傾向かなと思います。
仕事にしろ、スポーツにしろ、ポジティブなイメージを持つことは大切です。気分が乗るか乗らないかで、パフォーマンスは変わると思います。しかし、危機管理という意味では、ネガティブな考えを持つことも必要な気もします。
極端に考えすぎず、適度に楽観的な考えを持たないと、気持ちが暗くなり楽しくないので、気をつけようということでしょうね。
日本人は真面目で、ネガティブになりがちだと言われます。気分を変えて、楽観的になれば、仕事の成果も上がるかもしれませんね。
(上田純也)