東日本大震災が発生して2か月が経過しました。
その間、家電量販店やスーパーから乾電池や
懐中電灯が姿を消し、米の取引値も
どんどん上がっています。
世間では過度の備蓄が問題となっています。
しかし、このような震災を目の当たりにすると、
企業としても、何らかの備えをするのが、
一つの義務であると思います。
さて、企業がこれらの防災用品を備蓄するために
購入した場合、取り扱いはどうなるのでしょうか?
通常、消耗品などの未使用品は「貯蔵品」等の
棚卸資産として資産計上しなければならない。
しかし、防災用消耗品は、万が一のため
備え置くことが目的であるため、
実際に使用した時ではなく、購入時に
費用計上することができる。
(国税庁質疑応答
「非常用食料品の取り扱い」参照)
過度の備蓄は問題ですが、
将来の災害にそなえて、ある程度の
準備はしておきましょう。
(辻本 匡範)