「知」の結集 ゆびすいコラム

2011.05.19

防災用品の備蓄

東日本大震災が発生して2か月が経過しました。

その間、家電量販店やスーパーから乾電池や 懐中電灯が姿を消し、米の取引値も どんどん上がっています。

世間では過度の備蓄が問題となっています。

しかし、このような震災を目の当たりにすると、 企業としても、何らかの備えをするのが、 一つの義務であると思います。

さて、企業がこれらの防災用品を備蓄するために 購入した場合、取り扱いはどうなるのでしょうか? 通常、消耗品などの未使用品は「貯蔵品」等の 棚卸資産として資産計上しなければならない。

しかし、防災用消耗品は、万が一のため 備え置くことが目的であるため、 実際に使用した時ではなく、購入時に 費用計上することができる。

(国税庁質疑応答 「非常用食料品の取り扱い」参照) 過度の備蓄は問題ですが、 将来の災害にそなえて、ある程度の 準備はしておきましょう。

(辻本 匡範)