「知」の結集 ゆびすいコラム

2011.11.09

株式分割

株式分割を行う上場企業が増えています。

2011年度はすでに100件近くに達しており、昨年の倍に近い数になっているとのことです。

会社分割が行われるのは、個人投資家にもっと株式を買ってもらいやすくするとともに、株式市場での流動性を高め、円滑な株価形成に役立てるために行われます。

また、個人株主を増加させ、東京1部に上場し、知名度アップを狙うためにも行われるようです。

それに加えて、東証などの証券取引所の制度改正により1単元100株に統一するよう要請があったことも増加の一要因になっているようです。

なぜ、証券取引所が1単元を100株に統一しようとしているのでしょうか。

それは、誤発注による市場混乱を防ぐためです。

証券取引所では、1株で取引されることもあれば、100株で1単位として取引されることもあります。この単位を売買単位と言いますが、日本の証券市場ではその種類は8種類もあり、国際的に見てもかなり多くの種類を取り扱っていることになります。新聞の株価欄をみると、非常に多くの種類の単位があり、どの銘柄がいったいいくらで取引されるのか、非常にわかりにくくなっています。

これだけ種類が多いと、誤発注が起きるのも無理はないでしょう。これを100株に統一しつつ、手頃な株価になるよう株式分割が行われているのです。