「知」の結集 ゆびすいコラム

2012.06.29

日本人検定

 フェイスブックというと、世界で有名な交流サイトの一つであり、最近株式の上場などで話題になっています。

 そのフェイスブックで6月20日から日本ユニシス株式会社より「日本人検定」というアプリのサービスが始まりました。

 20問の質問に答えることにより、1,000点満点で得点が計算され、点数が高いほど日本人らしいという結果になります。

 ここまでですと、無数にあるアプリの一つをただ紹介しただけになりますが、実はこのアプリを使ってある取り組みがされています。

 日本ユニシス株式会社、株式会社電通、MIT(米国マサチューセッツ工科大学)メディア・ラボは協働で「空気が読めるコンピュータ」の実現に向けて研究を進めています。

 人間の物事に対する考え方や感じ方を踏まえて、適切に応える能力を備えたコンピュータの実現には、膨大な数のコモンセンスが必要とされるようです。

 「日本人検定」は日本の文化・社会通念や日常に関するコモンセンスの収集に役立てられます。

 この研究が進むことにより、日本ユニシス株式会社は近い将来、Eコマース(電子商取引)の顧客接点でのサービス向上や新しいエンターテイメントサービス、機械の賢いインターフェースの実現を目指しています。

 ところで、「日本人検定」を私もやってみました。

 結果は638点。

 私は一般的な日本人ではなく、どちらかというと個性的な日本人に分類されると結果が出ました。

 このようなコモンセンスをもとに空気の読めるコンピュータができると、画期的なことができるようになると思いますが、飛躍した考えをすると、空気の読めるコンピュータが空気の読めない人間を支配する、映画でありそうなことが起きたりするかもしれませんね。

 (水野上 崇)