「知」の結集 ゆびすいコラム

2013.02.19

マイホーム購入は住宅ローンか自己資金のどちらが得?

今週2月18日(月)から、 平成24年分の確定申告の受付が始まりました。

提出期限は3月15日(金)となります。

先日、「マイホームを購入するとき、自己資金があっても住宅ローンを組んだ方が得だ」という話をよく聞きますが、 実際のところどうなのかという話題になりました。

①住宅ローンでマイホームを購入した場合の負担 ・借入金残高に対する利息負担がある。(現在の最低金利は変動金利で0.775%) ・保証料負担がある。(返済期間にもよるが、一括前払いの場合は約2%) ②住宅ローンによりマイホームを購入した場合の優遇措置 ・住宅ローン控除を受けることができる。

 (通常10年間に渡り、毎年の年末借入金残高×1%を所得税額から控除可能。) ①の負担と②の優遇措置を相殺して、 実質的な負担を考えると、 住宅ローンが確実に得だとは言えない結果となります。

ただし、住宅ローンは20年~35年間で組むことが多いですが、 住宅ローン控除は通常10年間で終了します。

したがって、自己資金を活用した方が 長いスパンでみたときの負担は減少することになります。

平成26年4月1日以降に消費税が8%になる前に、 マイホームを購入しようと思われる方も多いと思います。

新築住宅の場合は、消費税8%に合わせて、 住宅ローン控除の控除限度額が増額される見込みです。

中古住宅の場合は通常個人間での売買が多く、 その際の消費税は非課税となるため、慌てなくても大丈夫です。

(高田祐一郎)