「知」の結集 ゆびすいコラム

2015.07.21

メンタルヘルスと食事

2015年12月からストレスチェックの実施が義務になります。

メンタルヘルスケアについても関心を高めている方が多いのではないのでしょうか。

ストレスを感じる原因は様々ですが、それによって引き起こされるメンタルヘルス不調には抗ストレスホルモンという脳内物質が深く関わってきます。

抗ストレスホルモンとは、名前のとおりストレスに対抗しようとする物質なのですが、その生成は、必要な栄養素なしではなされません。

仕事が忙しいとき、嫌な出来事があったときなどストレスを感じているときほど外食が増えたり、食生活が不規則だったり疎かになりがちですよね。

体内ではストレスから身を守るために抗ストレスホルモンを一生懸命作っているのに、食生活が乱れていると必要な栄養が不足し、抗ストレスホルモンの生成が間に合わなくなりメンタルヘルス不調に陥ってしまいます。

そこで、抗ストレスホルモンに必要な栄養素を少し紹介しますので、不調を感じた際に意識して取るようにしてみてください。

まず、ビタミンB,C群。これらは豚肉・乳製品、野菜、果物に多く含まれます。日焼けやタバコ、お酒によっても失われがちですので、夏場は特に摂取したいです。

次にタンパク質。これは肉類、魚類です。メインになる食材なので、摂取しやすいですね。

また、カルシウム、マグネシウムには精神安定の効果もあるので、イライラや睡眠不足を感じたときに摂取すると良いでしょう。

昔から「医食同源」と言われているように、日頃からバランスのとれた食事を心がけることが心と体の健康にとって大事なことです。

夏バテ予防にもなりますので、一度自分の食生活を見直してみてはいかがでしょうか。

(西山 早苗)