平成27年10月22日21時より、テレビ朝日系列で「遺産争族」というドラマがスタートします。「相続」ではなくて「争族」です。
弊社のような仕事をしていると、相続開始後、相続人間等で遺産相続問題を争うような相続を時折「遺産争族」と揶揄することがあります。
ドラマの内容は、大企業の社長の10億円の遺産をめぐる話と発表されています。おそらくその遺産をめぐって相続人間で争うのでしょうね。
こういった「争族」に関するドラマや映画は「犬神家の一族」に代表されるように、結構多いように思われます。
ただし、そもそも遺産の額が大きい一族の話が多いですが、実際はどうでしょうか。最高裁判所の発表によりますと、相続に関する裁判の件数の内、遺産総額が5,000万円以下の場合が、全体の71%を占めています。
したがって、相続税に関係の無い一族が、一番相続で争っているということになります。
「争族」にならないためには、相続税対策ではなくて、相続分割対策をしておくのが大事になります。相続税がそもそもかからないであろうと思われる方は、何も対策しない方が多いため、結局裁判になって争うようなことになります。
ご自身がどれだけ財産をお持ちか把握出来てますか? 特に現預金以外の資産は専門家の意見を聞かなければいけないものもあります。
遺言書の作成はされていますか? 作成していない場合は兄弟間での争いの種になります。相続に関して口を挟むのは、相続人当事者だけではありません。ご兄弟の配偶者等も口を挟んできます。
その他、生命保険や信託を利用するような専門知識の必要なものもあります。
「相続」が「争族」にならないためには、財産が少ないからと他人事に思わずに、一度専門家に相談して、相続分割対策をすることをお勧めします。
今回のドラマを見るのも一つの相続分割対策になるかも・・・・
(辻本匡範)
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日本経済新聞社発行 日経ムックより
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