「知」の結集 ゆびすいコラム

2020.03.31

新型コロナウイルスに係る融資制度とは!?

 対岸の火事くらいに思われていた新型コロナウイルスは、今や多くの消費者・事業者に影響を及ぼし、実際に私どもの関与先様でも「資材が届かない」「お客様が来ない」「イベントを開催できない」といった相談を受けるほどになりました。
 このような事態が数か月続けば、あらゆる事業者が資金繰り危機に陥り、”倒産”を意識することになるでしょう。
 
 そうならないためにも国の助成金や融資制度を活用し、早め早めに対策を講じることが重要です。
 今回は、最近ご相談が増えた日本政策金融公庫の無利子・無担保融資の内容をご紹介します。
 
 この融資制度はそれぞれの要件に応じて、①金利0.9%引下げ、②実質無利子融資、の2段階に区分され、②実質無利子は「①金利0.9%引下げ」と「特別利子補給制度」を併用することにより実現します。
 
<金利0.9%引下げの融資内容>
○融資対象 : 
 最近1か月の売上高が前年又は前々年の同期と比較して5%以上減少
○使いみち : 
 ・設備資金
 ・運転資金(振興計画認定組合の組合員のみ)
○担保 : 無担保
○貸付期間 : 設備資金20年以内、運転資金15年以内
○融資限度 : 6,000万円
○金利 : 基準金利1.36%(当初3年間は基準金利△0.9%の0.46%)
 ※金利引下げの限度額は3,000万円
 
<特別利子補給制度>
○適用対象 : 
 上記融資制度の対象となった者のうち、
 ①小規模の個人事業主
 ②小規模事業者(法人)で売上高が△15%減少の者
 ③中小企業者(法人)で売上高が△20%減少の者
 ※小規模 : 卸売業、小売業、サービス業は従業員5名以下 、それ以外の業種は同20名以下
 ※売上高は最近1か月に加え、その後2か月を含めた3か月間のうちいずれか1か月で比較
○利子補給 : 
 ・借入後当初3年間
 ・補給対象上限3,000万円
 
 このほかにも、新型コロナウイルス関連で拡充された融資制度や国の助成金もあります。
 今後もその内容は更新されていくと思われますので最新の情報を確認していくことが重要です。
 経済産業省のホームページでもわかりやすく紹介されていますので、ぜひご確認ください。
 
大元 誠児
 
 
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