「知」の結集 ゆびすいコラム

2020.04.27

幼稚園・保育園向けテレワーク研修案

(目的)
在宅勤務者が出ている幼稚園・保育園さんに向けて、この期間の有効活用方法のご提案。
 
(テレワーク研修で使用するツール)
使用ツールは、スカイプ・ZOOM・WEBEX・グーグルハングアウトなど、様々ありますが、お勧めはZOOMです。これらの中でZOOMのみアカウントを持たなくても、オーナーが招待すれば対応できるような仕組みになっています。(簡単にできます。)
 
(注意点)
・教職員側は、スマホでOKですが、当然通信料はかかります。
・これらのシステムは脆弱性の指摘があります、個人情報等は載せないようにして下さい。
・在宅勤務、テレワークとなっている方はこのような形での研修はOKですが、助成金をもらう為に「休業・有給」となっている場合の研修への強制はNGです。
 
(在宅での研修案)
1.課題図書を配布し、読んで貰った後でレポート発表会
(園の理念に近いような教育・保育の本・一般的なビジネスマナーの本など)
 
2.他の園のBLOGなどを閲覧して、園に取り入れることができそうな遊びや、良いと思ったシステムなどの発表会(手作りの玩具や、装飾なども)
 
3.通年での指導計画や遊びの計画を作成し(既にあるものを利用し)、どうすればもっと良くなるか?を全員で検討する。
 
4.フォトカンファレンス
①園児が何かをしている場面の写真を用意
②その写真から思い浮かぶことを全員で語り合う。
③その場面に対し、①叱る②制止する③見守る等、数パターンの対応を例示し、各自がどの対応をするか、またその対応に至った考えを発表する。
④それらの意見を整理・分析する
⑤可能であれば、「●●すべきだね、というある程度の意見を纏める」
これらの流れで、子どもの行為の意味を読み取ると共に、自分の考え・視点だけでなく、他者の視点・意見を聞くことができるため、教育者・保育者としての視野が広がる。
 
ポイントとなるのは、写真の選び方です。誰が見ても同じ対応をすべき写真だと、話が広がりません、各人の対応が分かれそうな写真が良いでしょう。
(※)一番重要なコツは、「各人の考え方を絶対に否定しない」ことです。
「その視点は間違っている!」という否定が入ると、その人からの発言は止まります。
(※)また、先入観を取り除くためにも、自園の写真でなく一般的な写真が良いです。
自園の子どもだと、その子の性格などの先入観が入ります。
 
5.園内のマニュアル類の読み合わせ・修正
危機管理マニュアルや、それこそ感染症対応マニュアルなどの読み合わせや、修正などもこのようなタイミングでことやるべき内容です
 
6.定期購読誌の読み返し、それをコピーしてレポート提出など
現在、保育・教育関係の本も中々買えなくなっていたり、納期に時間がかかるようです。良い教科書が無い場合などは、定期購読しのバックナンバーを漁ってみて下さい。
 
7.指導計画の添削
指導計画や月案はいろんな本等に載っていると思います。この研修のポイントは、自園の指導計画を利用するのではなく、本に載っていたりする一般的な指導計画や月案を使うことです。
一般的な指導計画や月案を、「自園に適した形に添削」して下さいというのが課題です。これは本来であれば、主任・副主任クラスの方の業務であり、研修内容となりますが、若い方にやってもらっても効果があります。
自園の特徴や、理念・方針を理解していなければ中々指導計画の添削はできません。
この研修をすることで、自園の特徴や理念・方針をどれだけ理解してくれているかを把握することができます。
 
最後に
これら以外にも、普段お困りの「情報共有」を行う為に非常に有効な期間となります。また、上記の4.フォトカンファレンスや7.指導計画の添削などは、普段中々時間の取れない園内研修としても、非常に強力な研修となります。
 大変な時期ではありますが、「こんな時だからこそできる事」に取り組む園さんのご助力になればと考え作成致しました。お役に立てば幸いです。
 
ゆびすいコンサルティング
 
 
教育・福祉事業