「知」の結集 ゆびすいコラム

2023.12.12

年収の壁とは。

少し前まで暑い日が続いていましたが、一気に寒さが激しくなり、冬に突入しました。
寒さが増すにつれて、年末年始が近づいてきます。
 
この時期になると気になるのが、年末調整や確定申告ですね。
そして、よく聞くフレーズが「年収の壁」だと思います。
ここで知っている方も多いかもしれませんが、「年収の壁」についておさらいしていきましょう。
 
①100万円の壁(自治体によって異なります)
→年収が100万円を超えると、翌年に住民税が課されます。
 
②103万円の壁
→年収が103万円を超えると、所得税が課されます。
 
③106万円の壁
→年収が106万円を超えたとき、下記のすべての条件を満たした人は、社会保険の扶養から外れることになります。
 ○扶養から外れる条件
  ・週の所定労働時間が20時間以上
  ・賃金が月額8.8万円以上
  ・学生ではない
  ・勤務先の従業員が101人以上である(2024年10月より、51人以上へ変更) など
 
④130万円の壁
→年収が130万円を超えると、社会保険の扶養から外れるため、社会保険料の負担が大きくなります。
 ※130万円の壁には、106万円のような条件はありません。
 
⑤150万円の壁
→年収が150万円を超えると、配偶者特別控除の控除額が減り始めます。
 
⑥201万円の壁
→年収が201万円を超えると、配偶者特別控除の適用がなくなります。
 
このようによく言われる「年収の壁」ですが、並べてみると異なる負担に関する壁であることがわかります。
住民税が①、所得税が②・⑤・⑥、社会保険が③・④となっています。
 
働いているけど制度がよくわからない、年収の壁という言葉だけは知っている、100万円・103万円の壁などの金額だけは聞いたことがある。
そんな方々も多いと思います。
とても簡潔に書きましたが、簡単に頭に入れてもらい、参考にしていただけたらと思います。
 
塚田
 
 

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