「知」の結集 ゆびすいコラム

2025.03.13

外貨建取引において生じる為替差損益

2022年以降急速な円安が進み、2025年3月現在まで続いております。

外貨を日本円に両替し、利益を得た方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、外貨建取引で生じる為替差損益に係る所得税の取扱いについてご紹介します。
 
外貨建取引とは、外国通貨で支払が行われる資産の販売及び購入、役務の提供、金銭の貸付け及び借入れその他の取引をいい、その取引を行った場合に外貨を日本円に換算した際に生じる差額を為替差損益といいます。
外貨建取引により生じた為替差損益は確定申告が必要になります。
 
➀外国通貨を日本円に換算したとき
外国通貨を売却し、日本円に換算したものとして為替差損益を認識します。
 
➁保有するA通貨をB通貨に交換した場合
A通貨を一旦売却し、日本円に換算した後にB通貨を購入したものとしてA通貨に係る為替差損益を認識します。
 
➂外国通貨で外国株式を購入した場合
外国通貨が種類の異なる資産(外国株式)に変わった時点で、外国通貨の換算差額が実現したものとして為替差損益を認識します。

確定申告の期日も近づいておりますので、外貨建取引について生じる為替差損益について今一度ご確認してみてはいかがでしょうか。

税理士法人ゆびすい 大阪支店 柳瀬康平

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