「知」の結集 ゆびすいコラム

2009.04.09

フランチャイズ加盟による事業の第二の柱の構築

リーマンショックから始まった世界的金融不安の中、今後の収益の安定を図る為、第二の事業の柱を構築することが必要になってくるかも知れません。

そこで、第二の事業の柱の構築に有効な手段としてフランチャイズ加盟が考えられます。

フランチャイズ加盟のメリットは「とにかくてっとり早い」ということに尽きます。加盟する業界の知識や経験がなくても開業することが出来ます。

また、フランチャイズ本部のブランド力がそのまま使え、誰でも知っている店名やロゴが使用でき、知名度もあり、顧客獲得も容易になります。

しかし、参入が容易な為、安易にフランチャイズ加盟を行い撤退していく企業も多々あります。業界知識や経験がない為、自社に合ったフランチャイズ本部を選択出来ていないことが原因です。

フランチャイズ本部にとって加盟店開発は営業と同じですから、基本的には良いことしか言いません。本部の作るバラ色の事業計画通りにはなかなかいきません。

良い本部とそうでない本部がありますので、フランチャイズ加盟に関しては、本部選びが非常に重要です。加盟金や開業費等の多額の投資が必要となりますので、自社にあった業態かどうか、また、加盟店への支援態勢は満足出来るものかどうか等を十分に検討してから加盟しないといけません。

良い本部、自社に合った本部を見抜く力と運営力があればフランチャイズ加盟による新事業展開は非常に有効な手段であると言えます。

中小企業診断士 山本淳一