「知」の結集 ゆびすいコラム
2009.05.29
メタンハイドレート
国土が狭く、資源もほとんど採れずに輸入に頼る日本ですが、こんな話もあります。
メタンハイドレートという物質をご存知でしょうか?
これは、メタンガスに圧力を加え、低温にすることによって、水と混ざり合ってシャーベット状になった物質です。日本近辺の海底にはこのメタンハイドレートがたくさん眠っているそうです。
メタンハイドレートを海底から採り出し、ガスに変えると、日本の消費量の100年分程になるなんていう話もあります。これは日本にとっては重要な資源です。
しかし、問題になるには海底1000m以上に眠っている資源をいかに採り出すのかということです。
現在検討されている方法は主に2つです。
1つ目は、加熱法。海底にパイプを刺し、温度を高くすることでガスに戻して採取する方法。
2つ目は、減圧法。刺したパイプの中の圧力を下げ、ガスに戻して採取する方法。
現在では減圧法が有力視されているようです。減圧法の方が効率がいいそうです。ただ、2つの方法を併用するとさらに効率が増すので、これも検討されているようです。
もし実現すれば、日本にも資源が採れて潤うのではないでしょうか。しかし、実現するのは早くても15年後だそうで、まだしばらく時間がかかりそうです。
資源の乏しい日本が、技術の力で弱点を克服しようとしています。
短所を長所で補えれば素晴らしいですね。
ぜひ、がんばってほしいです。
(上田純也)