「知」の結集 ゆびすいコラム

2009.07.02

排泄物の有効活用

省エネ、環境問題が話題になる中、排泄物を有効活用する動きもあるみたいです。

要は、排泄物を燃料として燃やすことで、発電することができるのです。

東京の下水処理場では、流れてきた排泄物などの汚泥を乾燥させ、これを蒸し焼きにすることで燃料を作っています。石炭を使わず、この燃料を使うことで二酸化炭素の排出量を抑え効果もあるそうです。

石炭に比べて発熱量は半分ほどに劣りますが、コストパフォーマンスは高く、1トンで105円だそうです。石炭に混ぜて使うことで、実用化もされているようです。

また、下水汚泥を微生物に分解させて、その際に出てくるメタンガス採り出す方法もあるそうです。

どちらの方法もいらないものを有効活用するため、経済的です。

昔の日本では、排泄物を肥料として売っていましたし、茶碗や下駄などの修理業者がいるほど、物を大切にしていました。

最近では、廃材をバイオエタノールにする技術もあり、今後ますますいらないものが必要なものに変わっていくのでしょう。

家電を始め、色々なもので、最近では修理するよりも、新しく買い替える方がいい場合がよくあります。しかし、だからと言って、ものを大切にする心を失ってはいけません。

不景気だからこそ、もう一度ものを大切にして、無駄を省くというところに力を入れるというのも、いいかもしれませんね。

(上田純也)