この厳しい折にあっても、同業他社の低迷を尻目に底堅く推移している会社はあります。
先日もそのような優良会社の社長さんとお話をしました。
なぜこの逆風下でも好業績を維持できているのか。色々な要因を社長さんは説明してくれますが、これが要因だ、という原因分析は社長さんにも出来ないのではないか、と感じました。
いや、これは決して馬鹿にしているのでなく、会社とはそのようなものなのでは、と感じたという意味です。
優良企業といえど、それは、日々の判断と行動の積み重ねの結果であり、取扱い商品や取引先、技術などの個々の要因は、むしろその結果なのではないかと。
今日の判断は、単純で日常的なものであってもその判断が1000個積み上げられれば大きな変化を生むのだと思います。
判断の基準は、経営者の価値観であり、過去に積み上げられた判断です。その結果として不況でも吹き飛ばされないだけの根を活動拠点に張ることができるのではないでしょうか。
(税理士:白井一馬)