「知」の結集 ゆびすいコラム

2009.08.18

色の持つ力 ?

第一印象を決める「見た目」の中でも、「」というのは重要な要素です。色の特徴を知り、使いこなすことで、印象はグッと変わるかもしれません。

色の違いは 明度(色の明るさ) 彩度(色の鮮やかさ) 色相(色合い) の3つで決まります。

明度は、白が最も明るく黒が最も暗いです。

彩度は、赤・青・黄色などの単色が最も鮮やかで、これに白や黒を混ぜることで下がっていきます。

色相は、色合いが違えば当然違ってきます。

これらが違ってくると、印象も全然変わってきます。

例えば、暖色系の赤や黄色は、太陽・火をイメージさせて温かく感じますが、他にも暖色系の明かりを使えば、親密度が増し、信頼性が高まる効果があります。

また、寒色系の青は、水をイメージさせて涼しく感じますが、他にも寒色系の部屋では時間経過が早く感じられるという効果があります。

暖色系の部屋と寒色系の部屋では、体感温度が3℃あるといわれています。

さらに、黒は重量感のある色なので、重みや存在感をアピールするときは黒い服を着ます。また、カバンを黒にすると中身も威厳があるように感じられます。

反対に、重いカバンを黒から黄色に変えると、持ち運びが楽に感じるそうです。

それから、膨張色と収縮色というのもあります。暖色系や明度・彩度の高い色は大きく見え、寒色系や明度。彩度の低い色は小さく見えます。

また、前進色(迫ってくる色)や後退色(遠ざかる色)というのもあり、膨張色は大きく広がって見えるので、近づいてくる前進色、収縮色は小さく見えるので、遠ざかる後退色です。

このように、色にはそれぞれ特徴があり、これらをうまく使うことで印象を良くすることができます。もちろん、「特定の色を見たら絶対にこう感じる」というものではありません。しかし、効果はあると思います。

次回はもっと具体的な方法を紹介したいと思います。

(上田純也)