「知」の結集 ゆびすいコラム

2009.09.28

出産育児一時金制度が変わります!

健康保険協会(以下「協会けんぽ」)から、すでに通知が届いていると思いますが、平成21年10月1日以降に出産される方から、出産育児一時金の支給額と支給方法が変わることになりました。

○支給額の改正 支給額が4万円引き上げられ、42万円になります。

この一時金は今年の1月に35万円から38万円に引き上げられたばかりです。その引き上げ理由は、産科医療補償制度の発足により掛金3万円の負担が発生したためでした。したがって、支給額が増えても負担も同じように増えたため、結局プラスマイナスゼロでした。

今回の改正はそのような背景は無いので、純粋に支給額が4万円増額されたこととなります。来月以降に出産を控えている職員の皆様にとっては嬉しいニュースですね! ○支給方法の改正 これまで出産育児一時金は、原則として出産後に、協会けんぽに申請することによって支給されていました。

↓ 今回の改正では、協会けんぽが出産育児一時金を産婦人科や病院等に直接支払うように変わりました。

これまでと違い、病院等の窓口でお金を支払う必要が無くなるので、一時的とは言え多額の出産費用を用意する必要がなくなりました!(ただし、出産費用が42万円を超えた場合は、超えた金額は自己負担で病院に支払うこととなります) (注)室料は自己負担ですよ! なお、出産費用が42万円未満で収まった場合は、差額分を受け取ることができます。例えば出産費用が40万円で収まったとすると、協会けんぽに請求することで、残りの2万円はご自身の手元に入るわけです。

出産前後はバタバタと忙しいので、一時金の請求は遅れがちになる傾向がありますが、今回の改正によってそんな心配はなくなりました! 少子化対策のためにも、このような便利な制度は今後もどんどん作ってほしいものですね! <注意!> 以上のように書きましたが…9月29日の日経新聞に「導入まで半年間の猶予期間を設ける」との記事が掲載されていました。

したがって、医療機関によっては今までどおりに一旦窓口で支払いし、協会けんぽにご自身で請求することとなりそうです。

現時点では詳細は公表されていないので、またわかり次第お知らせします。

社労事業部 川本 祐介