「知」の結集 ゆびすいコラム

2009.12.02

新たな石油の作り方

去年の石油の高騰でトウモロコシなどから作る「バイオエタノール」が注目されましたが、新たに石油を作る方法が開発されているみたいです。

それは、藻の仲間で「微細藻類」と呼ばれるものからエタノールを生産する方法で、トウモロコシから作るより効率は100倍程いいそうです。

「微細藻類」は、植物プランクトンなので、昔、理科の教科書に出てきたミジンコやミドリムシなどと同じようなものみたいです。

藻から取り出す物質は、石油に近いものから食用まで色々あるそうで、何を取りだすかで使い道が違います。

取り出す方法も2つ程検討されているみたいですが、できるだけコストのかからない方法を考えている最中のようです。

また、藻の品種改良によって、天敵に強くなったり、多く燃料を生産するように、考えられているみたいです。

今後、この技術が進んで、石油が生産できるようになれば、資源のほとんどを輸入に頼る日本にとっては、大きいと思います。

一方、石油が自由に作れれば、石油に投資するということがなくなるかもしれませんね。そうすれば、価格も安定するでしょう。

石油の価格が安定すれば、それに関わる物や電気代なども安定します。経営が安定する企業も多いかもしれません。

資源はいずれ尽きるものなので、早く代替燃料を見つけることが重要視されています。藻がその役割を担うのかもしれませんね。

(上田 純也)