監視カメラといえば、コンビニ等で防犯目的に使われるというのが、今までの主な使い道でした。
しかし、最近は異なった使われ方もしているようです。
従来のカメラでは、映った画像をそのまま見るのがほとんどでした。
コンビニやスーパーなどで万引きを防止するために設置して、警備員がチェックするなどの方法が一般的です。
最近ではカメラをコンピューターでデジタル処理することができます。
つまり、カメラの画像をコンピューターが認識して、不審な動きをしている人物を教えてくれるのです。
あらかじめ、万引き犯に多い動きの傾向を登録しておくと、コンピューターが検知してくれます。
そのため、ずっとカメラの画像を見ている必要もなく、効率的に防犯に取り組むことができます。
また、最近はデジタルカメラにも見られますが、顔を認証する機能も組み込まれています。
そうなると、カメラの画像で顔を認識し、性別や年齢などを推定することも可能です。
例えば、ショッピングモールの入り口にこのカメラを設置すれば、いつどのような人が訪れているか知ることができます。
これによって顧客層を把握でき、マーケティングをにも活用できます。
さらに、色々な場所にカメラを設置しておけば、ある顧客がどのような店に行っているのか追跡することも可能です。
また、1つの店の店内でも同じです。
例えば、パソコン売り場のあとはデジカメ売り場に行く人が多いなどの情報を得ることができます。
監視カメラの発展には、様々なメリットがありますが、デメリットもあります。
問題視されているのが、「プライバシー」です。
監視カメラが色々な場所に増えれば、常に監視されている状況になります。
自分の私生活を常に見られているというのは、あまり気持ちのいいものではありません。
カメラ技術の発展は、防犯だけではなく、ビジネス界にも影響を与えそうです。
警察も今後はプライバシーについて、市民の理解を得ることになりそうです。
監視されることについては、個々人で考え方も違うでしょうし、今後はもっと議論されていく内容になりそうですね。
(上田 純也)