植物は品種改良によって、様々な進化を遂げてきました。
果物や野菜や米などで、より甘くなるように改良したりすることが多いです。
品種改良するのは、食べ物だけではありません。
スギも品種改良することで、進化していきます。
毎年、花粉症で悩む人も少なくないでしょう。
その対策として、花粉の出ないスギが開発されました。
2005年以降、一部の採種園で栽培されています。
この無花粉スギが多くなれば、花粉症対策も多少は楽になるかもしれません。
また、さらに注目されているのが、エリートスギです。
エリートスギとは、通常のスギに比べて成長の速いスギのことです。
さらに、エリートスギは幹がまっすぐで、病気や虫に強いという性質も持っています。
そもそもエリートスギは、優秀なスギとスギを組み合わせることで、生まれました。
そして、エリートスギが成長すれば、優秀なエリートスギとエリートスギを組み合わせることで、第2世代と呼ばれるエリートスギが誕生します。
このように、どんどん進化していくので、より優れたものだけが残っていきます。
しかし、日本のスギの品種改良は諸外国に比べると遅れているようです。
第4世代のエリートスギを選抜している国もあるのに、日本では第2世代の選抜をしているところです。
遅れてはいますが、開発の最中です。
今後、どんどん成長していくことが期待されます。
食料自給率が低いと言われる中で、農業が取り上げられることは、しばしばあります。
しかし、林業が注目されることはあまりなかったように思います。
日本は国土は狭いかもしれませんが、山は多いです。
いずれ、林業が注目される時代がやってくるかもしれません。
(上田 純也)