「知」の結集 ゆびすいコラム

2011.02.08

贈与税の申告忘れにご注意

贈与税の申告が2月1日から始まりました。贈与税は所得税と違い毎年申告をする方は少ないかと思われます。贈与税はお金をもらったり、不動産をもらったり、株式をもらったりした場合にもらった者に対して課せられる税金です。そしてもらった者は自己申告により税金を納めます。

つまり、申告が忘れやすい税金と言えます。

22年度の申告で気を付けて頂きたいのは、住宅取得資金を両親や祖父母から贈与を受けた方です。

いわゆる1500万円までの金額について贈与税が非課税となる制度です。基礎控除110万円を含めると1610万円となります。

住宅会社・情報誌やネット等では贈与税がかからないことを利用しての住宅取得の購買意欲高めていました。

しかし、この制度はもらっただけで非課税とはならず提出期限内(3月15日)に申告をすることによって非課税が適用できる制度です。

例えば住宅取得のために親から1610万円をもらった場合の自己申告した場合としなかった場合の税金計算を表わすと ?提出期限内に申告した場合  1610万円?1500万円?110万円=0円   贈与税 0円*10%=0円  ?申告漏れを税務署から指摘された場合  1610万円?110万円=1500万円  贈与税 1500万円*50%?225万円=525万円  さらに無申告加算税が約103万円+延滞税 つまり、申告をしないと最低628万円の納税が発生することになります。

このようなことにならないよう忘れず期限内に申告してください。

(野口 貴彦)