「知」の結集 ゆびすいコラム

2011.07.27

路線価を知ろう

今年も7月1日付で国税庁のHPに23年度の路線価が掲載されました。

普段の生活中で路線価という言葉を耳にすることはあってもその内容についてはあまり知られていません。

ここでは路線価とは何を表わしどういう場合に使用するのかを説明いたします。

まず、路線価とは国税庁が公表する1月1日時点の道路に面する1?当たりの土地の評価額のことをいい、千円単位で表示されています。

この価額は公示価格・不動産鑑定士等の鑑定評価額・売買実例価額等を基にして決められています。

概ね公示価格(国が定める時価)の8割程度の評価額となっています。

次に、使用方法は主に相続税の土地の評価をする際に用いられます。

例えば、正方形の土地100?で路線価が20万円の土地を相続した場合その土地の評価額は 100×20万円=2000万円と計算します。  相続税では土地の取得価格は関係なく主に上記の方法で評価をします。

現在、路線価は毎年下落していますのでバブル以降に取得された方は取得価格よりも低い評価額になると思われます。

また、路線価の他によく耳にする土地の評価として固定資産税評価額があります。

その名の通り固定資産税を算出する際に用いられます。

この評価額は概ね公示価格の7割程度の評価額となっています。

このように同じ土地であってもその課税目的によって価格は変わります。

比率で表すと概ね 固定資産税評価額<路線価<公示価格    0.7   < 0.8 < 1 となります。

税金は時価より低い金額に対して課税されていることがわかります。

この機会に、今お持ちの土地がいくらなのか一度試算してみてはいかがでしょうか。

(野口 貴彦)