9月は厚生年金保険料が増額改定される月です。
社会保険料の給与天引きは、
当月分を翌月給与から徴収する会社が多いですので、
9月分の厚生年金保険料は10月分の給与から天引きされ、
今月分の給与の手取額から少し減少することになります。
同様に会社負担についても増額されることになります。
厚生年金保険料は平成17年度から段階的に引き上げられ、
平成29年度まで毎年上昇し続けることになっています。
(平成29年度水準で固定)
厚生年金保険料を節約する方法のひとつとしては、
次のような標準報酬等級の報酬月額の幅に合わせた給与設計をすることが挙げられます。
給与総額(通勤手当含む)が329,000円の場合の会社負担(従業員負担)は月額26,825円となりますが、
330,000円の場合の会社負担(従業員負担)は月額28,502円となります。
同様のことが健康保険料でも言えます。
従業員ひとりひとりでは少額ですが、
全従業員の年間トータルでみるとそこそこの金額になるはずです。
会社経費の節約にもつながりますので、
毎年の給与改定の時期には社会保険料も意識されてはいかがでしょうか。
(高田祐一郎)