エンディングノートは、万が一のことが起きたときに大切
な人へ必要な情報を伝えるためのものです。家族や友人へ
の伝言や財産状況、お葬式のことなどを一冊のノートにまと
めます。
遺言書のように法的な効力はありませんが、家族であっても
普段は話しづらい相続のことを話すきっかけにもなりますし、
残された人へのメッセージを自分流にアレンジすることもでき
ます。
各出版社から様々な形式のエンディングノートが出版されて
いますが、主に次のような項目が含まれています。
1. 医療・介護
2. 財産・管理
3. 葬儀・お墓
4. 自分史
これまではご高齢者を対象としたもの。終活を始めるための
ツールというのが一般的な認識でしたが、最近は若い人からの
関心も高まっています。震災をきっかけに、万が一のことを今
までよりも考えるようになったからです。
万が一のため以外にも自分史のページを活用して、人生の
思い出をかたちに残していくために利用されている方も多い
そうです。
今までの人生を振り返って、将来のことを考えるためのもの
としてみれば、エンディングノートに年齢は関係ありませんね。
(片山 宏晃)