「知」の結集 ゆびすいコラム

2013.07.03

株を売って利益が出て喜んでばかりはいられない

 今年もすでに半年を過ぎました。

2013年はアベノミクスの影響で日経平均株価が大きく回復し、 5月には1万5300円台まで回復したことは皆様も記憶に新しいと思います。

そんな中で、今まで塩漬けにされていた株を一気に売却し大きな利益を上げられた方や新しく株の投資を始められた方も多いのではないでしょうか。

利益を上げられたことは大変喜ばしいことですが、ここで1つ注意が必要です。

株を売却して利益を獲得すると平成26年3月15日までに確定申告をし、譲渡所得税を納付しなければいけない可能性があります。

取引口座が特定口座で、源泉徴収されている方については申告の必要はありませんが、源泉徴収されていない特定口座の方や一般口座等で取引をされている方については申告が必要になってきます。

申告を忘れているとある日突然税務署からお尋ねの電話がかかってきて後から税金の納付をしなければいけなくなりますし、延滞税などの付帯税も追加で払わなければいけなくなります。

せっかく利益を出して喜んでも後からそのようなことになると一気に損をしたような気持になってしまいますよね… 証券税制に関しては ・譲渡所得の10%軽減税率の特例措置の廃止 (平成26年1月1日以後は本則税率の20%が適用される) ・NISA(少額投資非課税制度)の創設 など大きく変わることが決定しています。

このように制度が変わる際によく耳にするのが「知っていればもっとこうできたに…」という言葉です。

税制は知らずに損をすることがしばしばあります。

25年はまだあと半年あります。

今から損をしないように対策を打つ時間はまだまだありますので、お気軽にご相談していただければうれしく思います。

(中牧 繁伸)