これまで多くの企業が広告を出して宣伝してきましたが、近年広告の効果が薄くなってきていると言われていますが本当でしょうか?
消費者はいったい何を見て商品を購入するのでしょうか?
2012年4月にニールセンが発表した広告の信頼度調査によると、世界の消費者の92%は広告より友人や家族のおすすめを信頼しているとしている。さらに2番目として「消費者のレビュー」があり、その信頼効果は70%に達し、2007年から15%増加しています。
一方広告の信頼効果は2009年から2011年までで20%ずつ下がっています。
つまり、消費者は広告より消費者のレビュー、口コミを信頼して商品購入していることになります。
この口コミを利用したマーケティング戦略を解説したものがロブ・フュジェッタという方が書いたアンバサダーマーケティングという本にあります。
この本によると、そもそもアンバサダーとは何かということが書いてあります。
簡単にいうと、ブランドや商品を愛し無償で他人に勧めるような人をいいます。
その人がインターネットを通じて商品を勧めることにより商品購入の動機につなげるというものです。
一般の人と比べるとアンバサダーは次のような特徴があるそうです。
・ソーシャルメディアでの友達やフォロワーが多い、ソーシャルメディアをよく利用する
・コンテンツを作り積極的に仲間とシェアする
・ブランドへの感度が高い
・革新的な商品やサービスに他の顧客より早く手を出す
・感覚が若い
また、アンバサダーがソーシャルメディアですすめてくれることによるマーケティング効果は信頼性が高く、影響力が大きい。ほかのマーケティングツールより10倍の効果があるそうです。
時代がソーシャルメディアの普及により口コミが重要な時代に戻りつつあり、新規顧客を呼び込む努力をするよりもアンバサダーが友達を連れてきてもらうほうが売上を上げる効率的になる手段になる可能性があると言っています。
本書にはこのアンバサダーをマーケティング戦力に変える方法を詳しく紹介したものなので興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか?
冨田幸裕