みなさん、最近景気の回復を実感されることはありますか?
2020年の東京オリンピックの開催も控え、日本経済は右肩上がりで…、といいたいところですが実際に「景気が良くなった!」と感じている方は少ないのではないでしょうか。
先月末ごろに国税庁から「27事務年度の法人税等の申告実績」と「平成27年分の民間給与実態統計調査」が公表されました。
これらの資料によると、法人については黒字申告割合が5期連続の増加となっており、所得金額も過去最高のようです。
また、サラリーマン等の給与所得者についても、一人当たりの平均給与が3期連続の増加となっております。
確かに、大企業等については新聞等で増収や増益のニュースがちらほら出ています。
給与の増加についても、サラリーマンのベースアップが報道されていたり、各都道府県の最低賃金の引き上げが行われております。
ただ、中小企業についてはどうでしょうか?
苦しい状況はまだ続いているのではないでしょうか。
今回の国税庁の調査については、大企業も中小企業も合わせた合計で算出されています。
もし、大企業等と中小企業を分けて算出するとどのような結果になるのでしょうか。気になるところです。
もちろん大企業に増収や増益の法人が増えているのは明るい兆しです。
日本全体の経済がこれまで以上に活性化し、中小企業の経営者の方や従業員の方も心から景気回復を実感できる日が早く訪れてほしいものです。
相続専門部 中村圭吾