「知」の結集 ゆびすいコラム

2019.02.18

軽減税率対策補助金の拡充

 私は先日、初めてコンビニのイートインスペースでコーヒーを飲みながら30分ほどの時間を過ごしました。すきま時間を過ごすのに良いなぁと実感しました。ただ、皆様ご承知の通り、2019年10月から消費税10%への増税と同時に軽減税率が導入されることにより、持ち帰りとイートインでは税率が異なってきます。今後、どのような対応になるのでしょうか。
 
 中小企業庁は軽減税率の実施に向けた事業者の準備の加速化を支援すべく、2018年12月25日、軽減税率対策補助金の拡大を公表しました。軽減税率対策補助金とは、複数税率に対応するレジの導入や、受発注システムの改修等を行う場合に利用できる国の補助金制度です。拡大内容は以下の3点です。
 
①補助対象の拡大
 これまで対象外とされてきた「区分記載請求書等保存方式への対応」に係るシステムの開発・改修等に係る費用を補助対象とした。また、レジの設置と同時に行われる商品情報の登録に係る費用について、レジ設置時とは別に行う場合も補助対象とされた。さらに、複数税率に対応する「券売機」も補助対象となった。
 
②補助率の引き上げ
 レジの設置・改修、受注システムの改修等に要する経費の補助率を「3分の2以内」から「4分の3以内」に引き上げることとした。
 
③補助対象事業者の拡大
 これまで対象外となっていた「旅館・ホテル・料亭等」の事業者も対象となる。
 
 なお、こちらの補助金は、A型とB型の2種類の申請類型に分かれています。A型の申請期限は2019年12月16日まで、B型の申請期限は2019年6月28日までとなります。軽減税率の導入に伴い、それに対応した領収書及び請求書を発行する事業者の方は、早めに検討してみてはいかがでしょうか。
 
 
大阪事業部 山崎
 
 
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