「知」の結集 ゆびすいコラム

2019.07.01

相続税の電子申告

国税庁より発表がありましたが、令和元年10月から相続税の申告についてもe-Taxにて電子申告が可能となる見込みです。(令和元年7月1日時点)
 
e-Tax導入により以下のメリットが挙げられます。
①相続人等が複数いる場合や遠隔地にいる場合でも申告手続がスムーズに 
…従来は、申告書に相続人様の印鑑を頂く必要がありましたが、不要になりました。ただし、遺産分割協議書に印鑑を頂戴する必要はありますので、少し手間が省ける程度、に感じます。
 
②相続人等の本人確認書類を添付する手間が省ける
 …マイナンバー制度の「本人確認等書類」のうち,「税理士証票の写し」及び「納税者本人の番号確認書類」の添付が不要となります。 相続税の申告にあたっては添付書類が多いので、少しでも減ることはいいことですね。
 
③相続税の申告書(控)などの保存スペースの必要なし 
…送信したデータや受付結果をファイルに保存できるため,データ管理が可能となり,ペーパーレス化につながります。環境にも優しいです。 
 
ただし、相続人の方が電子申告を利用したことがない場合には、利用開始の手続きが必要となります。
 
なお、小規模宅地などの特例適用時や,相続時精算課税制度適用時についても,e-Taxでの申告が可能ですが,非上場株式や農地など,納税猶予制度についてはe-Taxで申告することはできないとのことです。
 
どのように運用されることになるか、注目です。
 
相続専門部 山村 幸太
 
 
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