「知」の結集 ゆびすいコラム

2020.02.27

予算作成について

今年もようやく2月17日から令和初の個人の確定申告がスタートしました。
弊社事務所も日々慌ただしくなり、仕事に追われる日々を送っています。因みに、今年の確定申告の最終日は、曜日の関係から3月16日となっています。確定申告が必要な方は、忘れることなく申告を行って下さい。
 
一方、学校法人では、次年度予算および本年度補正予算の時期となっています。そのため、今回は、学校法人で行われている予算作成についてご説明致します。
 
 ・当初予算及び次年度予算
会計年度開始前に作成され、評議員会の意見後に理事会で決議されたものが次年度予算となり、翌年度ではそれが当初予算となります。
 当初予算及び次年度予算は予算の中でも特に重要で、これら予算が曖昧であれば期中に何度も補正予算を行うことになります。また、当初予算及び次年度予算の注意事項として、修繕費や固定資産の購入予定費などのズレは予算上大きな影響を及ぼすことになるためご注意下さい。
また、教員人件費と職員人件費の区分についても重要で、人員の配置異動などがあれば各金額に変更が生じます。次年度より新規申請予定の補助金などがあれば当然次年度予算に反映させます。これらの注意ふまえ次年度予算の作成を行うことが重要です。
 
 ・補正予算
補正予算とは、当初予算について増加又は減少が生じた場合に必要に応じて行われる予算の補正を言います。そのため、必要に応じて2回・3回と行われるケースがあります。1月2月に行われる補正予算については、年度末までの収入及び支出をしっかりと確認するようにしましょう。施設型給付費・補助金に関しては3月に精算されることが多く、期中の金額とは大きく異なります。また、補正予算は、当初予算及び次年度予算と同様に評議員会の意見後に理事会で決議されます。
 
学校法人会計は、国や行政からの補助金などの収入が多く、それを基に園の運営が行われているため、特に予算会計が重要になってきます。次年度予算をしっかりと組むことで、補正予算を行う数も減らせます。忙しい時期にはなりますが、正確な予算作成を心がけて下さい。
 
岡山支店 西村将人
 
 
教育・福祉事業