「知」の結集 ゆびすいコラム

2021.01.22

マイナンバーカードが健康保険証として使用可能に

 マイナンバーカードを健康保険証として利用できるサービスが2021年3月から開始予定です。サービス開始後は健康保険証を持ち歩かなくても、マイナンバーカード一つで、医療機関・薬局の利用ができるようになります。
 従来の健康保険証であれば転職や就職、引越しの都度に保険証の切替が必要でしたが、マイナンバーカード導入後は切替の手間もかからず、住所等変更後、新しい保険証発効前であっても、健康保険証付きマイナンバーを利用することで、医療診療を自己負担のみで受診することができます。
 マイナンバーカードを健康保険証として利用できる医療機関や薬局は、厚生労働省・社会保険診療報酬支払機関のホームページに公開予定です。一方、導入した医療機関等ではポスターを掲示することで患者さんに通知する予定となっています。
 導入した医療機関・薬局では、受付方法も変わります。現在は窓口での対人受付を行っている医療機関が多いですが、今後は顔認証付きカードリーダーを利用することにより受付が自動化されます。顔認証付きカードリーダーでの受付方法は、マイナンバーカードの裏面にあるICチップから顔認証データと窓口で撮影した本人の顔写真を照合して本人確認を行うか、暗証番号を入力することで本人確認を行い受け付けを行いますので、スムーズな受付が期待できます。
 サービスの受付は既に開始されており、パソコンや携帯からマイナポータルにログインし、健康保険証利用の申し込みをすることで利用できます。さらに2021年10月からは、マイナポータルから薬剤情報・医療費情報の閲覧が可能になり、2021年の所得税の確定申告からはマイナポータルを通じて医療費控除を自動入力することができる予定です。今後もマイナンバーカードの活用が広がっていきそうですね。
 
高瀬公子
 
 
医 業