「知」の結集 ゆびすいコラム

2023.11.30

こども誰でも通園制度(仮称)

皆様は「こども誰でも通園制度(仮称)」はご存知でしょうか?
 
こども誰でも通園制度とは、定員に余裕のある保育所等において当該保育所等に通園していない未就園児を週1~2日程度一時預かり事業で預かることとなっています。
 
 
本制度の趣旨として、こども家庭庁において下記の説明があります。
 
「全てのこどもの育ちを応援し、こどもの良質な成育環境を整備するとともに、全ての子育て家庭に対して、多様な働き方やライフスタイルにかかわらない形での支援を強化するため、現行の幼児教育・保育給付に加え、月一定時間までの利用可能枠の中で、就労要件を問わず時間単位等で柔軟に利用できる新たな通園給付(「こども誰でも通園制度(仮称)」)を創設することとしている。」
また「具体的な制度設計に当たっては、基盤整備を進めつつ、地域における提供体制の状況も見極めながら、速やかに全国的な制度とすべく、2023年度中に未就園児のモデル事業を更に拡充させ、2024年度からは制度の本格実施を見据えた形で実施することとしている。」
 
 
現状では全国31自治体で当該モデル事業が開始されています。
モデル事業の実施方法には自治体の裁量が認められ、保育施設に空きが目立つ地域では、利用時間に上限を設けず受け入れているところもあるようですが、空きの少ない都市部では「1回8時間程度、週1~2回」といった制限を設けているケースもあり、自治体によって利用方法に差異があるようです。
 
 
少子化対策の一環としての制度ですが、定員の都合等で一時保育を利用できない保護者からするととても助かる制度かと思いますが、今後どのように制度化されるのか注目されます。
 
税理士法人ゆびすい 大阪支店 大谷侑輝
 
 
教育・福祉事業