2026.07.03
スマートフォンやインターネットが生活の一部となった今、「デジタル遺産」という言葉を耳にする機会が増えています。
デジタル遺産とは、インターネット上や電子機器に保存された財産や権利をいいます。
例えば、
などが代表的です。
現金や不動産のように目に見える財産とは異なり、家族であっても存在に気付きにくいことが、デジタル遺産の大きな特徴です。また、存在する可能性に気づいても、確かめられないというケースもあります。
私自身も経験のある事例ですが、急にお亡くなりになった方の相続人が、被相続人のスマートフォンのロックを解除できず、インターネット銀行の有無を確認できなかったことがありました。
その結果、
といった問題が生じることがあります。
デジタル遺産も、基本的には他の財産と同様に相続の対象です。
ネット銀行や証券会社では、戸籍や遺産分割協議書などの必要書類を提出し、相続手続きを行います。手続きの流れ自体は通常の預貯金等と大きく変わりませんが、まず「その口座が存在すること」を把握できなければ、手続きを始めることができません。
また、SNSやサブスクリプションなどは、各サービスごとに解約や承継の方法が異なります。放置すると利用料金が発生し続ける場合もあるため、早めの確認が重要です。
デジタル遺産のトラブルを防ぐためには、生前の準備が何より大切です。
例えば、
といった対策が有効です。
相続では、「ある財産をどう分けるか」だけでなく、「財産を漏れなく見つけること」も重要です。
デジタル化が進む今だからこそ、一度、ご自身の「見えない財産」を整理してみてはいかがでしょうか。
税理士法人ゆびすい 相続専門部
