子どもたちの夏休みも終わり、だんだん過ごしやすい季節になってきました。
先週には夏の高校野球も幕を閉じ、軟式野球では延長50回の熱闘が注目を浴びました。
私は毎年甲子園で観戦しているのですが、いつも高校球児には感動させられます。
今年も多くの高校球児が活躍し、この中には来年からプロの世界で活躍する選手も出てくるのでしょう。
さて、プロ野球といえばトップクラスの選手の年棒は数億円にもなります。
現在、日本でトップの年棒は巨人の阿部捕手の6億円(推定)と言われています。
高額年棒のニュースを見ると、私はどうしてもプロ野球選手の税金について気になってしまいます。
そこで今回は所得税について簡単に計算してみたいと思います。
(例)年棒が6億円の場合 そもそもプロ野球選手の年棒はサラリーマンの給与とは異なり、そのため給与 所得としてではなく事業所得として所得税を計算します。
事業所得は「収入金額-必要経費」で計算されることとなり、プロ野球選手に とっての必要経費にはバットやグローブ等の購入費はもちろん、移動費やトレー ニングに要する費用などが含まれます。
仮に必要経費を1000万円として計算すると… なんと!年棒6億円に対して、所得税だけで2億9202万9千円もの課税になります。
さらに実際は、バラエティ出演料やCM出演料も加味される上、所得税以外にも住民税や消費税も課税され、かなりの税金を負担することとなります。
特に住民税については、稼いだ年の翌年に課税されます。
不調で年棒が急激にダウンしたり、引退することとなった選手の中には翌年の納税資金が不足し、大慌てしている人もいるのではないでしょうか? 消費税についても、5%から8%、さらに今後10%まで増税するかもしれないという状況はプロ野球選手にとって大きな負担増になります。
私たち以上に消費税増税のニュースには敏感になっているのかもしれません。
ともかく、これらの税金を考えていくとプロ野球選手は年棒のうち約半分の金額を納付しているはずです… が、本当にそのように多額の税負担をしているのでしょうか? プロ野球選手といえば高級車に乗り、羽振りの良い生活をしているイメージがありますが、そのお金事情には多くの仕掛けがあるのかもしれませんね。